人材についてはスイスに見られる地域運営組織「ブルーガゲマインデ」は、常に自分達で村づくり(街づくり)について活発な議論が行われ、人材についても、基本的に地域のことは地域で解決していこうといスタンスを概念として持っています。地域人材についても同じです。しかし日本の場合は、人材獲得はまず「地域外から・・」というパターンになることが大半です。組織立ち上げに対してリミットがあり、事実上地域内からの専門的な観光スキルを持つマネージャー人材獲得は困難だとしても、数年で育成し、地域外からの一時的な採用の場合、サポートとしての役割を明確にし地域の”事情教育”は入社前に必要であると考えま,す。なぜなら、地域の事情を知らずに地域のかじ取りをする目的であるDMOの運営に携わること自体に無理があります。観光のスキル以上に地域事情を知ることが重要です。そして把握までに時間もかかることも理由にあげられます。さらに観光のスキルは研修や教育、本人の努力である程度解決しますが、地域の事情は把握するのに教本はありません地域で信頼を築くことが必要です。また「地域愛」についても研修ではあくまで概念だけで”ハート”が必要です。いくら語学が堪能で海外の観光マネージャーを経験していても、既に地域に暮らしている人のほうが地域(地域資源)のことはよく知っています。その話をすると必ず「地域の人は外を知らない、地域外の人のほうがいいところを発見できる」という答えが返ってきます。
あるオーストリアの山岳ガイドの言葉です。
―「地域にとって、私の暮らす村をどのようにしたらよくなると考える人達、真剣に自分達の問題として取り組む人達が育っていない限り、この村は維持できない」
”地域づくりは、他人事でない、行動力と地域の人材教育が大事である”ということを教えていただいたのだと思いました。
彼は、地域愛と山岳のガイドスキルを学び小さな村を世界的な観光地として押し上げました。